社会が期待する 情報科学

Interview02

イノベーションの基盤。 未来の鍵は、ICTにある。

ドコモ・テクノロジ株式会社
取締役 経営企画部長

前原 昭宏さんMaebara Akihiro

神奈川県出身。1988年日本電信電話株式会社(NTT)入社、移動通信の研究に携わる。1992年のNTTドコモ設立に伴い、同社に参画。携帯電話の無線通信技術に携わる。2020年よりドコモ・テクノロジ株式会社の取締役に就任。

ICTに、無限の可能性。

 ドコモグループでは、みなさんに普段使っていただいている携帯電話サービスの他に、ICT※技術を活用して新しいサービスの創出やさまざまな社会課題の解決にも取り組んでいます。例えば、コロナ禍では駅周辺の外出率のデータがニュースなどで報じられていたのはご存じでしょうか。それは携帯電話のエリア情報を、個人を特定できない統計データとして利用することで実現されています。他にも、農作業される方の負担を軽減するために、農場にセンサーを設置して作物の生育状況をリモート監視するソリューションも進めています。このようなドコモが描くビジョンや、求めているテクノロジー。それらと向き合い、「どうすれば実現できるか」を考え、カタチにすることが、私たちの仕事です。
 ICTは業種を問わず、さまざまな現場で活躍します。例えば医療と組み合わせると、医師や病院から離れた地域で暮らしていても、受診や治療ができるようになったり。そんなふうに、様々な業界でICTを活用することにより、今までできなかったことが実現し、たくさんの便利が生まれます。これからの社会をより良くするために欠かせない、無限の可能性を持つ分野と言っても過言ではありません。

  • Information and Communication Technologyの略。情報(information)や通信(communication)に関する技術の総称。

大事な姿勢は、「まず挑戦」。

 デジタル技術のトレンドは、目まぐるしい早さで変化します。いま大きな話題となっているAI技術も、10年後にはまったく違うものになっているかもしれません。今最新の5Gサービスもいずれは古くなり、必ず次世代の技術が出てきます。だから私たちの業界では、新しいものを受け入れる姿勢がとても大切です。常に新しい技術と向き合う仕事だからこそ、「まずは挑戦してみよう」と思える人材が活躍できます。新しいモノが好きだったり、流行に敏感な人には、きっとワクワクし続けられる業界なのではないでしょうか。ただ、ICTの現場で活躍するためには、もちろん基礎的な学力も大切。北海道科学大学は優秀な学生を送り出す大学だと感じていますので、ここで確かな基礎力を身につけて、ぜひ社会で活躍してほしいですね。
 現在アメリカや中国を始めとする世界各国で 新しいICT技術が生まれ、進歩し、今やビジネスの仕組みを変えてしまうほどです。このような中、皆さんと一緒に日本の優れたICT技術で世界中を便利にするイノベーションを起こしていけることを楽しみにしています。

通信技術の最前線に立つ
ドコモ・テクノロジ

 ドコモグループの研究開発を支える会社として2001年に設立。携帯端末やネットワーク、保守システムなどのソフトウェア開発に取り組む。近年では通信インフラ開発で培った技術力を活かして、次世代移動通信システムの研究開発、並びにドコモグループが提供する様々なサービスや社会課題を解決するソリューション創出などの支援も行っている。

みなさんへのメッセージ

大学では就職のためというよりも、自分が楽しいと感じることや、興味を持てるものをじっくり学んでほしいと思います。大学はやりたいことができ、広い選択肢と出会える場所です。何より楽しくないと、続きませんよね。その意味で言うと、ICTの勉強は楽しいです。今でも勉強することは多いですが、ワクワクしながら働ける仕事だと思います。まだやってみたいことが見つからない方は、ぜひ候補に入れてはいかがでしょう。

Interview01

「明るい未来」は、ITがつくる。 希望ある業界で、活躍する人材に。

株式会社HBA
プロセス統括本部 執行役員本部長

小野 美津幸さん

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