2024年度タイ文化研修を実施しました
2025年3月3日(月)~8日(土)の4泊6日の日程で、タイ文化研修を実施しました。
今回は、6名の学生と引率教職員2名の合計8名で実施した本研修は、タイを訪問し、現地の歴史、文化に触れると同時に、在タイ日系企業訪問や現地大学生との交流を通して、経済や生活を知ることを目的としています。
~自由研修(1日目・2日目)~
アユタヤ観光
自由研修1日目は、1767年から417年間アユタヤ王朝の都としてタイの中心であり続けた都市であるアユタヤを訪問しました。
黄金の涅槃仏で有名はワット・ポー、アユタヤ全体を一望することが出来る仏塔がある「ワット・ヤイチャイモンコン」、木の根の間に埋め込まれた仏像の頭で知られている「ワット・マハタート」、16世紀初めに御朱印貿易に携わった日本人たちによって築かれ、18世紀初めころに消滅した「日本人村」などを訪れ、タイの文化や歴史を肌で感じることができました。
また、大きな池の周囲にたくさんの土産店や飲食店が軒を連ねるアユタヤ水上マーケットでは、船に乗って周遊しながら雰囲気を楽しみました。水面から大きなトカゲが姿を現してくる場面に遭遇し、日本では見ることのできない光景を目の当たりにしました。
1日の終わりは、たくさんの露店が軒を連ねるジョッドフェアーズ・ラチャダー(ナイトマーケット)に行き、食事をとったり買い物をしたりとぞれぞれ自由にナイトマーケットを楽しみました。


(ツボやマッサージの人体図の壁画)





バンコク市内巡り
自由研修2日目は、事前に学生たちが訪れてみたい場所、やってみたいことなど話し合い、それぞれの優先順位や移動にかかる所要時間などを検討しながら、当日の予定を作成しました。
最初の訪問先は、バンコク現代美術館です。移動にはMRT(地下鉄)とBTS(鉄道)を使う予定でしたが、途中でバス使って移動しました。現地のバスは日本とは異なり、運転手の他に乗務員が1名いてバスの運賃を支払います。下車する際は、降りたいバス停を申告して降りるのですが(下車ブザーはあるが機能していない)、女性乗務員の方が手招きして「ここだよ」と相図をしてくれてタイの方の優しさにも助けられました。
次の目的地はアジアティーク ザ リバーフロント。BTSからバスに乗り換え、バス停にはすぐにたどりつきましたが、気温37℃の中、バスを待っても一向に来る気配がありません。じっとしていても汗が噴き出す状況の中、切り替えてタクシーやトゥクトゥクの運転手に交渉したり、英語もなかなか伝わらず苦労をしながらも、目的地や料金を交渉して無事に目的地に到着することができました。
予定ではワット・パクナムに行く予定ですが、最後の目的地のレストランの予約時間に間に合わないため予定の変更となりましたが、最終目的地でメインイベントの「ワット・アルンの夜景を見ながら食事!」を果たすことができました。
タイの交通網は複雑で分かりにくくアクシデントはありつつも、バスやトゥクトゥク、水上バスでの移動など貴重な体験をすることができました。






パンヤピワット経営大学(PIM)訪問(4日目)

4日目は、2023年7月に本学と相互交流を目的に協定を締結したパンヤピワット経営大学(PIM)を訪問しました。PIMはタイの最大財閥であるCP グループ企業CP ALL が経営する、同国最初かつ最大の企業大学で、約14,000人の学生が工学部、経営学部、食品ビジネス学部など11学部27学科で学んでいます。
午前中は、CP ALLとPIMの紹介をしていただき、その後キャンパスツアーを行いました。Work Based Learningと呼ばれている専門職教育を実践している広大なキャンパスには、その教育内容を実現させる様々な学問分野の実習、実験施設が充実していました。
午後からはリベラルアーツ学部のビジネス日本語学科の学生達との交流を行いました。両大学の紹介や文化の紹介や自己紹介をした後、現地の学生たちが事前に計画してくれたタイ文化にまつわるクイズ大会やタイ椅子取りゲームを通して、交流を深めました。
椅子取りゲームでは、タイの古典舞踏のレクチャーがあり、音楽に合わせて踊りながらタイ学生と本学学生たちが椅子取りゲームに挑みました。
交流会の終了後は、PIMの学生たちのアテンドのもと夜のバンコクの街を案内してもらい、夕食やショッピングやカラオケなど充実した時間を過ごすことができました。







北洋銀行バンコク駐在員事務所訪問(5日目)
バンコク最終日は、北洋銀行バンコク駐在員事務所を訪問しました。
所長の平田佳範様、副所長の平田穂高様、現地の職員の方々から、タイの経済・金融状況や文化やタイに進出している北海道企業のお話や、現在の訪タイ日本人観光客数の状況等についてお話していただきました。
また、現地の若手職員の方と学生とで座談会形式で、タイの生活や食文化や日本語の勉強方法など、様々な事柄についてざっくばらんに意見交換を行いました。
参加した学生からも、「海外で働く方のお話は貴重な体験でした」「勉強になるところと、現地の職員の方との交流とどちらもあって良かった」「雑談形式でタイのことを知ることが出来て良かった」といった感想があり、学生たちにとって有意義な時間となりました。


おわりに
本研修では、研修プログラムの一部を学生たちが自ら考え、計画して準備を行いました。自主研修中、移動ルートや公共交通機関の時間などで計画通りには行かない場面もありましたが、その時の状況で臨機応変に判断し、ルートの確認・訪問先変更するなどして対応しました。
慣れない土地で、移動手段を探すのも大変な中、その場で判断し行動する対応力が身に付いたのではないのでしょうか。学生たちがとても頼もしく見えました。
今回の海外研修で、現地の学生と交流タイ文化に触れるなど様々な体験を通して、異文化への理解や海外への興味がさらに高まったのではないでしょうか。
今回の研修実施にあたり、ご協力いただいた各関係機関の皆様に心から感謝申し上げます。
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