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お知らせ

メディアデザイン学科の学生が前田森林公園でフィールドワークを行いました。

 2022年6月27日(月)、メディアデザイン学科のビジュアルデザイン系科目「クリエイティブディレクションⅢ」の授業の一環として、履修生約80名が、本学最寄りの都市公園「前田森林公園」と、公園ボランティアのパイオニア「前田森林公園凸凹クラブ」の協力を得て三部構成のフィールドワークを行いました。

 まず、前田森林公園は、1982年、何もない原野に計画されました。今となっては想像しがたいことですが、広大な森林と豊かな生態系は今も人によって育まれ、利用する人々や生息する動植物が快適に共生することのできる環境を形成しています。

 本学から徒歩15分という立地ながら、本学学生のほとんどはこの場所にゆかりがありません。したがって、メディアデザイン学科ではここ3年、この場所のストーリーに触れながら、人々の行動喚起に繋がる創造的な企画構想を行うことを課題としています。キーワードには「ボランティア精神」を設定しており、学生たちは企画に際し、ボランティア活動に関する正しい理解を要します。

 第一部では、道尾准教授のもと公園のシンボル「カナール(水路)」の歩測ワークショップを行いました。

 デザイナーが身につけるとよい「身体尺」のうち、スパン(親指から小指を広げる最大開手幅)とステップ(一歩の幅)を用いて、カナールの床に使用されるタイル の割付とカナールの長距離の長さを実測しました。

 グループ対抗クイズ形式で、ゴール地点の答え合わせの時間を楽しみました。

 第二部では、前田森林公園管理事務所の金本佳久氏より『公園ボランティアの現状』と『前田森林公園の公園概要について』をご講演いただきました。この日の午前は曇天から炎天下へと変化の激しい天候でしたが、カナールを見渡す展望ステージにて、学生たちは青空教室的にお話を伺いました

 第三部では、前田森林公園凸凹クラブ代表の石田哲也氏より『公園ボランティアの薦め』をご講演いただきました。40年の公園の歴史において長年、本職をもちながら地域の人々と公園のアメニティ(心地よく過ごすための工夫)を考え、日常的な整備活動やイベント運営など継続されてきた石田氏から語られる言葉に、学生たちも胸を打たれた様子でした。授業の後、学生たちの感想コメントは感謝の言葉として両氏に届けられました。