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卒業生インタビュー

都市環境学科

この業界に魅力とやりがいを感じてもらえるように時代に合わせて変化をつけていきたい!

  • 石井 力義の写真
    石井 力義 さん
    株式会社東部清掃 専務取締役 都市環境学科2014年卒業 学校法人佐藤栄学園(現:学校法人京都育英館)北海道栄高等学校出身

本学に進学を決めた理由を教えてください。

私は幼少のころから、父が作業着で仕事に出かける姿に憧れを感じていました。そのため、将来は自分自身も作業着を着る仕事をしたいと思っていました。
高校2年生の夏に、自分は将来何をしたいのか考えるようになり、世の中の職業について調べるようになりました。その中で、インフラ整備に携わる土木の仕事に興味を持ったこと、また、地元の先輩が北海道工業大学の社会基盤工学科を卒業し、大手ゼネコンに就職していたこともあり、迷うことなく進学を決めました。

現在の仕事内容を教えてください。

私が勤める会社は、札幌市内の家庭系・事業系一般廃棄物の収集運搬業務を主軸とし、産業廃棄物の収集運搬、下水道管内の清掃・調査・補修工事、大型小売店の廃棄物庫管理、グリストラップや貯水槽の清掃等を行っております。
私自身は、各部門の運営管理や経営管理、人事労務管理などを主に担当しています。

学生時代の学びで役に立っていることは?

測量実習や構造計算の授業は、前職のゼネコンで現場監督として働く上で基礎となる部分だったため、とても役に立ちました。元々計算が不得意でしたが、授業が終わった後に先生の研究室を訪ね、度々質問攻めをさせていただきました(笑)
ゼミ活動でも、担当の先生に遅くまで付き合ってもらい、ゼミ室で夕食をとりながら相談に乗ってもらうなど、家族のように面倒を見ていただいたので、とても感謝しております。
また、私が在学していた頃は海外研修制度がいくつかあり、大学1年時には都市環境学科主催の韓国への研修旅行に約1週間参加しました。文化の違いに触れることがとても刺激的で、この研修旅行を境に海外への興味が強くなりました。大学2年時にはアメリカのポートランド州立大学への1ヵ月間の短期留学、大学3年終了時は1年間休学し、ワーキングホリデービザを利用し、カナダへ約9ヵ月間の語学留学、大学4年時にはフィンランドのオウル工科大学へ3ヵ月間の交換留学に参加しました。海外留学の経験により、行動力や語学力、そして目標に向かって突き進む力を身につけることができたと感じております。この大学は、専門分野のみならず、幅広く視野を広げることができる場所だと思います。

仕事のやりがいは何ですか?

やりがいを感じる瞬間は多々あります。
弊社の業務で例えると、ごみ収集の部門では、1日の現場を事故なく怪我なく終えられた瞬間。事業系ごみでは、1日100件以上の事業所、家庭系ごみでは200件以上のステーションからごみを回収するため、肉体的に重労働となりますが、現場をやり切った後の達成感は格別です。下水道の工事部門では、工程などの施工計画を作成して現場を進めますが、必ずと言って良いほどイレギュラーが発生します。そのような時に、計画を変更し、臨機応変な対応を行い、無事に現場を終えることができた瞬間に達成感を感じられます。
また、自然災害等の有事の際に、人々の助けとなれることにもやりがいを強く感じます。近年では、熊本地震、東日本大震災、胆振東部地震、札幌市内の雪害、そして能登半島地震などが発生しましたが、弊社は上記震災時に被災地へ復興支援として部隊を派遣しております。私自身も、胆振東部地震の際は被災地へ復興支援部隊として参加しましたが、現地の方から「わざわざ遠くから来ていただきありがとうございます」と涙ながらにお言葉をいただき、「この仕事をしていて良かった」と胸が熱くなったことを鮮明に覚えています。

これからの目標を教えてください。

私の携わる仕事は、世間では3K(きつい、汚い、危険)と言われる業種です。しかし、人々の生活には欠かせないインフラの仕事です。私の中では、3K(国を、キレイ・快適にする、公益性の高い仕事)だと考え、日々の業務に打ち込んでいます。入社したての頃の社内懇親会で、現在も弊社に在籍している下水道工事部の先輩に「俺たちは人々の生活を守る正義のヒーローなんだ!俺はこの仕事に携わっていることを誇りに思っている!」とお話しいただいたことがあります。
私の目標は、一人でも多くの方が私たちの仕事を街中で目にした際に、「カッコいい!やってみたい!」と思っていただけるよう、業界のイメージを変えることです。
弊社では、「作業着からユニフォームへ」を合言葉に、数年前に作業着を全面的にリニューアルしました。また、現在は帽子も新デザインを製作中です。外見ばかりではなく、仕事の内容も、安全第一で事故なく怪我なくカッコ良く!最近では、女性スタッフの雇用も増やしており、ドライバーとして活躍している方もいます。
男女問わず多くの方に、この業界に魅力とやりがいを感じてもらえるよう変化をつけていきます。

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