FACULTY
電気電子工学科
北海道科学大学は、学科が多く活発なイメージがあり、多くの人と関われると思ったのが進学の理由です。
学生時代は電気回路や電力について学び、ゼミの選択時には電気電子系、数学系、半導体系と複数のジャンルがありました。
その中で興味があったのが半導体。最初は半導体って響きがかっこいいな…という感覚的な理由でしたが、ゼミ担当の村口先生との出会いが転機になりました。
村口先生は早くからゼミ生たちの意識を就活に向けてくれて、先生の指導のもとじっくりと企業研究に向き合うことができ、結果、60名ほどいる学科生の中で1、2番に就職を決めることができました。
村口先生の手厚いサポートには本当に感謝しています。
私たちの会社は、ソニーの半導体製品の開発と製造を担っていて、私が携わっているのは、新たな特性を持つ半導体(イメージセンサー)の開発です。
わかりやすく言うと、今より画質が良いものとか、消費電力が少ないものを作るためにはどうしたら良いかということを考えています。
具体的なことは機密事項に関わるので言えませんが、私たちの半導体はみなさんの生活に当たり前にあるものに入っています。
半導体は競争が激しく、また、変化の多い業界です。
立ち止まらずに、常に進化し続けていかなければならない世界で、本当にさまざまなプロジェクトが進められています。
普段、頻繁に会話をしているのは6~7人ほどのチームですが、ひとつのチームで完結する仕事はありません。
会社には多くの部署、課、係があり、さらにソニーの半導体事業というカテゴリーでは、ソニーセミコンダクタソリューションズグループという組織に属しています。
グループ会社で設計したものを、私たちの会社で製造することもあり、大きなつながりの中にいることを感じます。
万が一自分がミスをしてしまった場合、影響を与えるのが自分のチームだけではないということを常に意識し、チーム内の信頼関係を大切にしながら仕事に取り組んでいます。
イメージセンサー自体、製造に数ヶ月を要し、プロジェクトは数年単位で進められます。
今、手がけているアイテムが、すぐに何かに使われるわけではありませんが、何年か後に世の中に登場する、いわば少し先の未来を作っていることが仕事の大きなモチベーションです。
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