COOPERATION

研究紹介

研究・産学連携

少子化対策は児童ばかり目が向いているけど、妊娠中、安心して過ごせるための母親の研究

今田 愛也 教授医療系薬学

妊娠中は、さまざま機能・状態が妊娠していない時と異なります。

たとえば、一般では10月10日でお産すると言われていますが、6か月目、7か月目に急に産気づき、まだまだ、赤ちゃんがお腹の中で育つ時間があるにもかかわらず外界に出てこようとする「切迫早産」といわれる状況が生じたとします。医師は赤ちゃんが適切に母親の中で育ってくれるように、お薬(リトドリン)を使います。私は、そのお薬の有効で安全な使い方を研究しています。

また、最近は、「妊娠糖尿病」の研究も行っております。これは、妊娠中にはじめて発見・発症する糖尿病に至っていない状態のことです。しかし、なんとこの状態になると、場合によっては血糖をコントロールするためにインスリン注射の使用などが行われます。また、出産後に2型糖尿病になるリスクが高くなることも知られています。そこで、妊娠中の血液データを解析することによって、安心して妊娠が継続できるように必要なケアや指導について研究しております。

今田 愛也 教授

  • 学位/博士(薬学)
  • 研究分野/医療薬学、臨床薬物治療学
  • 研究テーマ/次子妊娠時における妊娠糖尿病既往女性と正常妊婦との耐糖能の比較、妊娠糖尿病におけるインスリン抵抗性の指標を用いたインスリン治療回避の予測に関する検討