COOPERATION

研究紹介

研究・産学連携

地域医療における薬剤師の役割・職能を広げたい

角井 麻旗 助教

私は、地域医療および地域に住む方の健康の保持・増進のために、

①これからの薬剤師に求められる役割について

②薬剤師が職能を活かすことで新たに担える役割がないか

について研究を行っています。

薬剤師の仕事は、薬局の中で薬を用意して患者さんに渡すだけではありません。地域の中で、薬の専門家として様々な業務に携わっています。

在宅医療もその1つです。患者さんの生活の場まで伺って、体調変化、服薬状況、薬の効果や副作用の有無などを、患者さんとともに確認します。必要があれば、1人ひとりに合わせた服薬支援を行います。これらにより、患者さんの生活を支えることができます。

また、患者さんだけでなく健康な人にも、病気や介護の予防についての情報や薬の情報などを発信し、相談事があれば対応する、薬物乱用防止や健診受診を呼びかける、市販薬で対処できそうな軽度の症状に対してセルフメディケーションを提案する、など様々な場面で薬剤師が関与しています。

このように近年の薬剤師は、地域住民にとって薬や健康について気軽に話すことのできる医療人へと役割が変化してきたのですが、一般の方にはまだあまり知られていないのが現状です。薬剤師の業務についての研究を行い、公表することで、一般の方にも薬剤師の重要性について理解してもらえるのではないかと考えています。

角井 麻旗 助教

  • 学位/博士(薬科学)
  • 研究分野/地域医療、社会薬学
  • 研究テーマ/地域医療において求められる薬剤師の役割についての研究、地域における薬剤師の職能拡大についての研究