薬剤師の価値を国民にもっと知ってもらいたい!

薬剤師は、病気を抱える患者の疾病治療や生活者(健康な人)の健康維持に、様々な場面で非常に重要な役割を果たしているにもかかわらず、国民にはその役割が十分に知られていないのが現状です。
そこで、私は、国民に薬剤師の役割を十分に理解してもらい、その価値を高めることをモットーとして教育研究活動を行っています。
薬剤師の価値を高めるためには、「薬剤師業務の質を上げること」、「薬剤師の役割を社会に対して“見える化”すること」の2つが重要だと考えています。
薬剤師業務の質を上げるためには、薬剤師が研究データ等のエビデンス(根拠)を活用して、薬剤師業務を行う必要がありますが、これらエビデンスは不足している場合が多いので、私は、このエビデンスの創出に取り組んでいます。
また、薬剤師業務を社会に対して“見える化”するために、薬剤師が患者の疾病治療や生活者(健康な人)の健康維持に関わることで、実際にどのような効果があるのかを研究によりデータ化し、公表するという取り組みを行っています。
さらに、研究だけではなく、薬剤師業務の質を向上し、国民にその価値を知ってもらうため、実際に臨床現場で働く薬剤師への研修や、治療を受ける側の患者さんへの啓発も積極的に行っています。
昨今、世界各地で自然災害が多発しています。この災害という特別な状況下でも薬剤師が果たす役割は沢山あります。私は、このような被災地へ薬剤師として赴き活動を行ってきましたが、このような活動を行うことからも、国民に薬剤師の価値を知ってもらうことができると考えています。
山下美妃 教授
- 学位/博士(薬学)
- 研究分野/医療薬学、社会薬学
- 研究テーマ/一般用医薬品の適正販売および適正使用に関する研究、高齢者における緊急入院予防を目的とした薬学的介入に関する研究、薬薬連携の推進による薬物治療の質向上に関する研究