COOPERATION

研究紹介

研究・産学連携

北の技術は北から!積雪寒冷地域で発生する諸問題を解決する研究

細川 和彦 准教授環境雪氷工学 雪氷防災 都市防災

私たち北国に住む人々が日々の生活で問題としていること、特に、雪や氷に起因する問題に対して誰が解決してくれるだろうか?
雪の降らない地域の大きな会社だろうか?著名な大学だろうか?

私たち環境雪氷工学研究室(※)では、“北の技術は北から”を合言葉に、積雪寒冷地域で発生する諸問題を解決するための研究をしています。
北国に根を張る私たちが、北国の人々の役に立つ技術を積極的に研究することこそ、私たちの存在意義なのだと考えています。

※環境雪氷工学研究室は、工学部 都市環境学科に設置されている研究室です。

日々の研究、卒業研究の学生を交えた研究、自治体や企業の方たちとのコラボレーションなど様々な形を通して、地域に役立つ研究に力を入れています。
近年では、地域のまちづくり協議会や小中学校PTA組織と協働し、地域の抱える問題について解決する取り組みを積極的に行っています。
こうした取り組みに学生を交えると、双方にとって新鮮な学びが生まれることがとても魅力的です。

研究内容の一例として、「積雪地域の太陽光発電システムに関する研究」や「積雪地域の防災計画に関する研究」などがあります。

積雪地域の太陽光発電システムに関する研究

学生たちと共に太陽光発電システムの積雪対応を検討しています

「積雪地域の太陽光発電システムに関する研究」では、太陽光発電モジュールに積もった雪により発電障害が発生してしまうことを解決する手段を検討しています。
雪が積もらないようにするのか?落ちやすくするのか?そもそも、どのようなメカニズムで障害が発生するのか?
一つ一つの原因と対策を検討し、トライアンドエラーを繰り返しながら解決方法を探る過程を学生とともに取り組んでいます。

積雪地域の防災計画に関する研究

地域住民と学生たちによる防災マップ作りのワークショップ

「積雪地域の防災計画に関する研究」では、人身雪害事故の予防方法の検討に始まり、今では、雪氷防災に留まらず、地域住民の力による自然災害・都市災害への備えに着目し、大人も子どもも含めた地域の方々との協働で防災についてみんなで考える取り組みを行っています。
地域の方々が防災を自分事として捉えることができれば、地域の防災力の向上に繋がると信じ、「工学」の領域を超えた研究に力を入れています。

細川 和彦 准教授

  • 学位/博士(工学)
  • 研究分野/環境雪氷工学、雪氷防災、都市防災
  • 研究テーマ/積雪地域における太陽光発電システムの適応に関する研究、雪害事故予防および予測に関する研究、積雪地域における防災計画に関する研究